設定集

和風×サイバーテクノ×中華。

発展した近未来と和風中華の融合。

 

 

海に浮かぶ島国──鳥と共に生きる民──《和鳳珠ワホウシュ》が住む国が舞台。

気候は四季の変化に富み、国土の多くは山地と川によって成る。

交通の便は鳥に乗って行っている。

川も船よりも水鳥に乗って渡ることが多く、空にも機械の船は飛ぶが大半が鳥に乗って飛ぶ。

北に穏やかで笑顔豊かな王朝、南には厳格で謎めいた王朝が在り、それぞれに王が居おり、島の覇権を巡って争っている。

 

 

北朝──常和国(トワコク)は、巫女系皇族──和華瑞穂(ワカミズホ)族が統べる国で、祖先の霊やあまねく生命を敬い、信仰する国家。

時に力を借り、時に語り合い、時に身体を貸し、共に生きて成長していっている。

主導権は生ある者と死者と半々で暮らしている。

鳥達と民には魂の繋がりが在り、それぞれがパートナーを自然と見つける。

民は明るく毎日笑って過ごしている。

想いやりや相手がどうしたら喜ぶか、などを重んじており、穏やかで朗らかな国である。

皇族や分家の王族は存在し民は敬うが、皇族や王族は威張ったりせず民と田植えをしたりなど同じように暮らしているからわりと平等社会。

 

 

一方南朝──永真漢国(リーツァイ)は、多くが謎に包まれている国家。

分かっていることは、圧制と高い統率力を誇る軍事国家であること。

鳥達を使役し、科学により霊などを強制的に操るということ。

主導権は完全に生ある者が握っており、鳥達とも魂の繋がりよりも主導権は人間に在り、と見ている。

また、階級制を重んじており、皇族が正しく分家の王族は召使、平民は口答えすれば牢獄行きとなる、など厳格な制度を敷いているようだ。


世界観

和風×サイバーテクノ×中華。

発展した近未来と和風中華の融合。

 

 

海に浮かぶ島国──鳥と共に生きる民──《和鳳珠ワホウシュ》が住む国が舞台。

気候は四季の変化に富み、国土の多くは山地と川によって成る。

交通の便は鳥に乗って行っている。

川も船よりも水鳥に乗って渡ることが多く、空にも機械の船は飛ぶが大半が鳥に乗って飛ぶ。

北に穏やかで笑顔豊かな王朝、南には厳格で謎めいた王朝が在り、それぞれに王が居おり、島の覇権を巡って争っている。

北朝──常和國(トワコク)

北朝──常和国(トワコク)は、巫女系皇族──和華瑞穂ワカミズホ族が統べる国で、祖先の霊やあまねく生命を敬い、信仰する国家。

時に力を借り、時に語り合い、時に身体を貸し、共に生きて成長していっている。

主導権は生ある者と死者と半々で暮らしている。

鳥達と民には魂の繋がりが在り、それぞれがパートナーを自然と見つける。

鳥との絆を重んじ、先祖の霊やあまねく生命の言葉や伝えてくれることをとても大切にしている国で、中には鳥と会話できる者も多いという。

民は明るく毎日笑って過ごしている。

想いやりや相手がどうしたら喜ぶか、などを重んじており、穏やかで朗らかな国である。

王族は存在し民は敬うが、王族は威張ったりせず民と田植えをしたりなど同じように暮らしているからわりと平等社会。

温和で優しい国柄だが、南朝が軍事力を伸ばしている為、護る為に戦う。

巫女系皇族──和華瑞穂(ワカミズホ)族が「鳥も民も霊も皆平等である」と考えるからか、国は笑顔で明るさと想いやりに満ちている。

差別と盗みは最も重い刑と決まっており、殺人などは現在無い。

《常和(トワコ)》や霊、鳥達が気づき未遂に終わったり防いだりしているからだ。

誰かを殺める気持ちが芽吹いてしまったら《宮霊鳥》やその他の機関で精神が澄んで清らかになるまで出家する。

改心したら元の暮らしに戻れるし、皆暖かく迎えてくれる。

過去の過ちを悔やむよりこれからをどう生きるかを大事にしている。

巫女系皇族──和華瑞穂(ワカミズホ)族は全員が何故か生まれつき霊感が強く、祖先には初代《常和トワコ》が居る巫者の一族。

王には民と先祖の霊、あまねく生命の《コエ》によって平等に選ばれる。

人によっては現世と幽世を行き来する者も居る。

南朝──永真漢国(リーツァイ)

南朝──永真漢国(リーツァイ)は、多くが謎に包まれている国家。

明るい空の下でも人々の顔は薄暗い。

分かっていることは、圧制と高い統率力を誇る軍事国家であること。

鳥達を使役し、科学により霊などを強制的に操る。

昨今では《霊器兵》等を使って軍兵士の数も増やしている。

主導権は完全に生ある者が握っており、鳥達とも魂の繋がりよりも主導権は人間に在り、と見ている。

また、階級制を重んじており、王族が正しく、平民は口答えすれば牢獄行きとなる、など厳格な制度を敷いているようだ。

王族は何よりも正しく、ソレに異を唱えた者は誰であろうと許しはしない。

秘密裡に隠された王朝

南朝にも民の顔が明るい時期があった。

ソレは南朝の王族の姫が街へよく遊びに来ていた頃だ。

王族は絶対。

しかしソノ姫は自ら民の喜ぶこと、相手が喜ぶことをするという心優しい姫君が居たという。

ソノ姫が御隠れになるまでのわずか20年近くは、南朝にも明るい時代があったという。

今はソノ姫は行方が知れず、人知れず御隠れになられたのでは、と噂が広がっている。


北朝南朝 共通用語

《和鳳珠(ワホウシュ)》

鳥と魂の絆を結び、共に生きるとある島国の民を指す言葉。

海外の民族達が、島の民族を見てそう呼んだことが始まり。

北朝と外交を行う国々は和鳳珠ノ民とも呼ぶ。

和鳳珠の珠とは魂という意味を持つ。

《鳥(トリ)

この島の人口よりも、圧倒的に数が多い生物が「鳥」だ。

鳥の種類は実に様々で、普通の一般的な鳥や珍しい鳥も居れば、霊鳥、幻鳥、鳳凰、朱雀、といった不思議な鳥達も存在する。

その中でも北南朝が神の使いとして特に大切にしているのが、「八咫烏」の神話の残る「烏」達だ。

烏は神の使いとされている。

また、鳥達の中には人間の言葉を話すモノも稀に見かけるが、烏に至っては実にほとんどが人間の言葉を理解し話すことができるのも、神秘性を感じさせる一つの要因となっている。

鳥達のサイズは実に様々だが、人間と心の絆を結んでパートナーになった鳥達は、パートナーとの絆や心の成長度合いによって大きさが変化する。

実際精神的にも強いと呼ばれる千咲皇女殿下のパートナー──鳳ホウに関しては、17歳である千咲皇女殿下を背に乗せてもまだまだ問題なく後二人は乗せれそうな大きさを誇っている。

この島で、鳥という存在は実に大きな存在なのだ。

《玥歌美刃(ゲッカビジン)》

島に伝わる不思議な力を宿す退魔ノ剣。

邪な気を祓い、良い気を招く力が在る祭具で、ソレは時には意図的な悪意の鎖を断ち切り、魂を解放してあげれる力も持つ。

古来は初代の《常和》が神々に舞を奉納する時に使ったとされる剣。

月華美刃には肉を裂き血しぶきを上げる力は無い。

つまりは武器としての刀の役割は持たない。

あくまで目に見えない魂と魂の繋がりや気や鎖を断ち切ることに用いる。

勿論物質的なモノを断ち切ることは可能であるが、生者を傷つけることは出来ない不思議な刀である。

現在は行方知れずとなっている祭具の一つ。

《気》と《属性》

生ある者には皆、《気》と呼ばれるモノが流れている。

民はソノ《気》を使って、暮らしに必ず必要な《術》を使う。

《術》にはそれぞれ《属性》と呼ばれるモノが在り、有名なのが「火」、「水」、「地(木)」、「風」、「雷」、「氷」、「音」、「光」、「闇」であるが、ソレ以外にも細々したのが在る。

《明月(メイヅキ)》

夜でも太陽並みに明るいお月様で、どうしてか和鳳珠の住む島の辺りになるとより一層輝くことから、明るい月という名前で島では呼ばれる。

島の外では明るさは落ち着いているようだ。

《明月》のおかげか、北朝──常和国の民は皆笑顔で日々を過ごしている。

ちゃんと生活サイクルもあり、昼起きて夜寝るが、人によっては昼寝て夜起きて働くから、実質北朝では一日中あらゆる機関が稼働している。

《光花美音(コウカビオン)》

島に咲く不思議な花で、ネオン色や淡色、いろんな色で発光する花々のこと。

地面に咲く花もあれば木の上で咲く花など、とても様々。

暗いところや影になるところに持っていけばより美しさが際立つ花々で、触れると涼やかな音や綺麗な音を鳴らしてくれる。

葉は鳥を呼ぶ笛として使われることも在る。

また楽器としても用いられ、北朝と南朝では祭事や神事に用いられる。

《常和(トワコ)》

鳥と人、双方の姿を持つという神と崇められる島の最初の巫女。

島の誕生の神話や建国神話にも登場する「生」と「光」の象徴。

《月華美刃》を生み出したと伝えられる。

子孫に北朝の巫女系皇族──和華瑞穂ワカミズホ族が在る。


《禁后ツィンハンフォウ》

邪霊の塊とされる冥府よりやってきた女王。

悪事の根源とされ、様々な罪や穢れは彼女の使者や彼女の呪いであると伝えられている。

《常和》と《月華美刃》によって《狂死ノ森》に封じられたとされる。

「死」と「闇」の象徴とされ、島の全民の恐怖の象徴である。

《古墳》

北朝と南朝に存在する、古代の王達の墓。

何故か扉は《常和》の血を引く北朝の王族しか開けない。

中には古代の王とソノ依代が眠っている。

《暁停留所(アカツキテイリュウジョ)》

見た者は居るのか、嘘か本当か、アノ世とコノ世──幽世と現世を行き来する電車とソノ停留所。

夕刻から明け方に星空を走るとされているが、ソノほとんどが書籍に残る伝説上のモノとされているが、実際に見た人も居るという不思議な存在。


用語 北朝──常和國

《常和トワコ》

北朝の霊能力者達の総称。

魂や気の《コエ》を聴いて、相性の良い鳥と民を引き寄せ合ったり、祖先やあまねく生命の《コエ》を聴いて多くのことを伝えたりなど、いろんな仕事を持つ。

各《常和》の管理は《宮霊鳥(くれいちょう)》という機関が取り仕切っている。

始まりは巫女系皇族──和華瑞穂(ワカミズホ)族の巫女──「常和(トワコ)」の出現から。

《常和(トワコ)》には五大属性と階級が在り、五人の大巫女とソノ頂点に皇女殿下と皇太子殿下が居る。

また《常和(トワコ)》はそれぞれ、巫女──《常和(トワコ)》の証である翡翠の宝珠を《宮霊鳥(くれいちょう)》から授かる。

手のひらに収まる小さな丸いソレは、翡翠の中にくっきりと《常和》と映し出されている。

普通の翡翠とは違う、宝珠と呼ばれる品。

巫女という、特異な存在しか賜ることのできないモノ。

《妖衆(アヤカシシュウ)》

情報屋──金魚夫人(キンギョフジン)の部下達で、闇夜に紛れて情報収集する。

コノ世界には霊も妖も居るが、ソレらは見える人にしか見えない。

全く見えない人も居れば、金魚夫人のようにバンバンなんでも見える人も存在する。

ちなみに金魚夫人は北朝一の見える人で情報屋と言われ、金魚夫人の館はまるで妓楼のような華やかさでいつもどの時間も人が入り乱れているからうっかり間違えたら市場のようにも見える。

だって馬鹿でかい館の中でいろんなモノ売り買いしてるし店もあったりいろんな人も踊っているし珍しいモノですら手に入るのだから。

だからいろんな情報も集まる。

しかし本当に欲しい情報なんてモノは市場には現れない。

そんな時こそが、彼ら──摩訶不思議の《妖衆》の出番ってわけさ!

《常和皇宮(トワコウグウ)》

別名、常和神宮(トワジングウ)とも呼ばれる巫女系皇族──和華瑞穂(ワカミズホ)族が治める白亜と彩色豊かな城。

城内には修練場や庭園や後宮など様々な場所が在る。

「玥歌ノ庭園」は夜になると美しく花々が音を鳴らす為、「神々ノ園」、「神仙郷の名残」と呼ばれ大切にされている。

《後宮》

後宮と聞いて誰もが想像するのが王の正妃や側室の住まう場所、というモノだろうが、ココは違う。

かつてソレにより後宮はドロドロとした感情が渦巻き、巫女系皇族にとってはとても住みづらく体調すら崩す場所になった為、何代もの前の王が一夫一妻制にし、現在の後宮は巫女系皇族──和華瑞穂(ワカミズホ)族や、ソノ親族、また政略結婚により嫁いできた夫婦や家族が住まう気持ちの良い親族の触れ合う楽園である。

《和華瑞穂(ワカミズホ)族》

和華瑞穂(ワカミズホ)族は北朝──常和国を治める巫女系皇族である。

産まれる子供全てが赤毛の髪色で龍の瞳を持ち、特異な力を持つことが特徴。

皇祖に巫女──《常和(トワコ)》が居る。

元は北朝一の聖地──神仙郷から鳥に乗ってやって来た一族とされる。

北朝では巫女系皇族──和華瑞穂(ワカミズホ)族しか扱えない独自の言語も存在するという神秘的な一族だ。

《千華隊(センカタイ)》

北朝の姫──千咲皇女殿下直属の近衛部隊。

前線で南朝と共に戦う者も居れば、千咲皇女殿下の命により双子の弟君──朧香ルカ皇太子殿下を護る為に常に付いている者も居る。

両殿下の側近である蒼陽とは仲が良く、よく情報交換もしている。

《月華ノ鳥(ゲッカノてふ)》

朧香直属の近衛部隊で、朧香自身も属している。

朧香は前線で戦うことは無く、一日の大半が皇居か学園で過ごしているから、一日の大半をお茶会などをしている学生メンバー。(ちゃんと鍛錬もしている)

元は《千華隊》の者達であったが、千咲の命により朧香を護衛してる中、オネエに目覚めた青年達。(女性も居る)

《千華隊》から《月華ノ鳥》として動くよう、千咲に命じられて朧香直属の近衛部隊となった。

蒼陽くんを女装の罠にはめようとするがソレは悪意があるわけではなく、純粋にオネエという魅惑に目覚めて欲しいから。

ちなみに《月華ノ鳥》の女性達は蒼陽くんを着飾ることを純粋に楽しんでいる。

《宮霊鳥(くれいちょう)》

北朝の首都に在る機関で、北朝の全《常和(トワコ)》の管理をしている。

祭事や神事に携わる機関でもある。


また民は生活や戦いの術で、自分がどの属性の術を使えるのか時が来たら調べることになる。

自分がどの属性の術を使えるかは別にいつでも調べようと想えば調べれるが、

《宮霊鳥》付の《常和》が毎朝の占いで今日は誰がハッキリと属性が分かるか、と占っているので、ある日唐突に鳥手紙が届いたと想ったらソレが属性判断の御告げだったりする。

別に調べようと想えばいつでも調べれるが、“ソノ時”でなければ上手く判別できなかったり結果が出なかったりするから、民の実に9.5割が《宮霊鳥》付の《常和》の鳥手紙による御告げで《宮霊鳥》に馳せ参じ、嬉々様々と“ソノ時”を心待ちにしている。

また、属性が分かったら民は自身の術により磨きが自然とかかるが、自分にどの《依代》が一番術を使うにあたって相性が良いかなど、《宮霊鳥》に行けばより明確に分かるという。

依代には、ずっと身に着けていたモノが多く選ばれるという。

(ちなみに千咲の場合は剣、朧香の場合は扇子であった。)

《将軍》

戦場で前線で戦う戦部隊の長達。

古墳の中に眠る王の魂から、王の依代を賜ることを許され、ソノ特異な力を振るう者を指す。

つまりは異能力者。


他の戦部隊の兵達は普通の武人だが、例えば千咲ならば初代《常和》の夫の長の大古墳に眠る剣を、ソノ王の許しを得て賜り、自身の能力「火」と合わせて剣を振るう。

特に目を見張るのが美麗将軍。

彼は大刀、双剣、弓矢の三つの《将軍の証》を賜っている。

金魚夫人は次元をも時折超える長い鎖と自身の能力である「雷」を合わせて使う。

現在、将軍は16名居る。

《神仙郷》

常和皇宮のほぼ真上──遥か上空を浮遊する大地。

初代常和トワコがやってきたと伝えられる大地で、鳥達は皆ソコで生まれたとされる神秘の大地。

北朝──常和国にとっては信仰と崇拝の対象の一つ。

《空中移動式強襲機動高速特装艦━━桜舞撫子(オウブナデシコ)》

白亜に魔除けを意味する朱色と、桜色と高貴の意味の赤紫色で装飾された見た目の、空中移動式の強襲機動高速特装艦━━桜舞撫子(オウブナデシコ)。

別名【不沈鳥艦】と言われ、ソノ巨体に似合わず鳥のように素早く舞い幾度も死線をくぐり抜け決して沈まなかったことからそう呼ばれるように。


南朝の決して死なない数で勝る《霊器兵(レイキヘイ)》達に対抗する為に、北朝が密かに独自に創り上げた軍用空中移動式の強襲機動高速特装艦。

(登場は第一話から。北朝千咲将軍部隊が危機に陥った時に登場。古墳と古墳の間の山の斜面━━山の中に空洞が作られ密かに建設されていた。)

装備の中には千咲の《暁牡丹》や美麗の《月華妖》といった将軍専用特殊装備や、普通兵専用装備射出ポッドも在る。

北朝の独自の軍──雅によって成り立つ軍用戦闘用戦艦。

時にはバレルローという360度回転での攻撃が可能で、その際艦内は無重力空間に切り替える。

 

 

空中移動式強襲機動高速特装艦━━桜舞撫子(オウブナデシコ)の標準装備は以下だ。


対空防御ミサイル──鬼雨(キウ)。 鬼の仕業かと思うような並外れた攻撃力を誇るサイバーテクノミサイル。艦の上部から発射される。

近接防御火器システム──叢雨(ムラサメ)。 対艦攻撃に対し自動で起動し、弾幕を形成して迎撃する。艦の上部とサイドに設置されている。

艦橋後方ミサイル発射管──宿雨(シュクウ)。 追尾型サイバーテクノレーザーミサイル。レーザーを備え、音波となるミサイルを発する。艦の後部ハッチに収納されており、必要時に発射される。

艦尾大型ミサイル発射管──天雨(テンウ)、凪彦(ナギヒコ)、

対空榴散弾頭(たいくうりゅうさんだん)ミサイル。 追尾サイバーテクノミサイル、対空防御ミサイル、ソノ名の通り対空榴散弾頭ミサイル。すべて前方と後方に設置されている。

多目的射出機──雷炎咆哮(ライエンホウコウ)、

信号弾、飛翔炎弾(ヒショウエンダン)。 高速高威力で発射される雷いかづちのような弾。 ソノ名の通り信号弾。 いわば敵を撹乱させるフレア弾のこと。前方及び上部に設置されている。

副砲──雷球(ライキュウ)、閃ノ雷(せんのいかづち)。 単装リニアカノン(電磁誘導によって弾を撃ち出す火砲)、連発レールガン。艦のサイドに設置されている。

主砲──神仙ノ剣(しんせんのつるぎ)。 連装高エネルギー収束火線砲。艦の前方に装備されている。

特装砲──龍ノ咆哮(りゅうのほうこう)。 反物質である陽電子を粒子ビームの中に収束させ、電磁投射させる事で対象を破壊する。反物質は物質と触れる事で対消滅を引き起こし、γ線(光)に転化される。この際に放射線が環境を汚染する恐れがある(大気も物質であるため、反物質と対消滅する)ので地上での使用は倫理的制約があったが、北朝の高度な文明と文化、科学によって汚染の少ないモデルへ換装されている。また、発射前にチェンバーによって陽電子をチャージする必要があるため、その時間が短いと十分な威力が得られないうえ、ビーム収束の観点から力場による防御壁で対抗される事もある。

艦の前方に装備されている。

 

 

空中移動式強襲機動高速特装艦━━桜舞撫子(オウブナデシコ)の指揮官━━艦長は名目上は千咲であるが、千咲は前線で戦う将軍であるが代わりに皇妃━━ 彩華 の三番目の妹━━ 艶華(えんか)が乗船し指揮をとっている。

以下、乗務員。

艦長 艶華 、副艦長 楓和良(かえでかずら)、操舵士 山吹和江、副操舵士斉藤悠馬、通信担当 水沢桜、索敵担当 榛原悠里、電子戦・火器管制担当 大槌壮太、遠藤琢磨、特殊装備管制担当 明明、整備主任 地菩太郎

その他、各話により様々な部隊が乗員する。

《雅軍》

北朝の争いを好まない和華瑞穂(ワカミズホ)族が、天皇を皇妃が説得し前線や戦場で戦う部隊には一切知らされず内緒で組織され創り出された特殊部隊。

ソノ存在は皇女殿下である前線で南朝──永真漢国(リーツァイ)と戦う将軍━━千咲にさえも知らされていなかった。

しかし第一話ではソレが彼女達の危機を救うことになる。

雅軍は天皇と皇妃を筆頭とした以下軍部を中心にまとめられているが、中にはかつて前線で戦っていた者も組しており、内緒で組織されてはいたが目的は前線で戦う将軍にして皇女殿下であるという特別な存在──千咲の命に従うことが一番の目的である。

また第二に各将軍の補佐や、南朝との新たな攻撃手段として用意された部隊だ。

花形は空中移動式強襲機動高速特装艦━━桜舞撫子(オウブナデシコ)。

その他に将軍用特殊装備や普通兵用装備も続々と準備されている。


用語 南朝──永真漢国

《霊器兵(レイキヘイ)》

昨今、科学と摩訶不思議な力によって生み出された、死体妖怪の一種。

額に札を張り、硬直した死体であるのに、長い年月を経ても腐乱することもなく、動き回るもののことをいう。

南朝の民はコレを見るだけでも恐れているが、昨今急速に南朝から《霊器兵》が生み出されているという。

特に厄介なのが一番数の多い人型歩兵級《霊器兵(レイキヘイ)》と、装甲が分厚い堅電級がたでんきゅうだ。

《霊器兵》はもともと兵士ではなく、お人形として民に溶け込んでいた。

それが軍事転用され、兵器化された物。

お人形として民に溶け込んでいた時は《霊器兵》という名前ではなく、《魔壺(マグ)》と呼ばれており、戦いの道具ではなく民の暮らしの一部であったという。

軍事転用された物には、死体と、魂と、科学で作られたKC核と呼ばれるコアが必要になる。

KC核は北朝では見られない南朝独自の物質で、クオリティレベルが5段階ある。

その最高峰である「mAre_ToWa」と呼ばれるのが壱型シリーズには使われる。

通常の軍事転用されてなかった頃のお人形さんとして民に親しまれていたのは、「擬似KC核」を使っている。


 《総型 霊器兵》

犬でも人でも関係ない。

適当な体に適当な狂暴な魂を入れ、操る死体型破壊兵器。


 《人型歩兵級》

一般的な《霊器兵レイキヘイ》。

身体は人間だが中身は動物人間問わず死霊や怨念が埋め込まれている。

骨を折っても何しても復活するから頭の札を剥がす、もしくは切る以外倒す方法はない。

しかし自身の弱点を知っているから強い。


 《壱型シリーズ》

特殊な核コア──最高峰である「mAre_ToWa」を体内に埋め込まれ、身体と死霊が同じで操られた現在南朝最強兵器。

ソノ威力は一振りの腕で幾岩もの岩々をも破壊する。

現在は失敗作の 《霊器兵》「失」 と最高兵器の 【壱】、壱型シリーズ弐号機の 【弐】 が居る。

哭深(クーシェン) は 千咲 も壱型シリーズに加えたいと考えている。


《麗死乃級(うるわしのきゅう)》

見た目女性型《霊器兵》。

でもよく切れる切り裂く長い爪と牙を持つ。

時折四足歩行で走ってくる。

とても速い。


 《撃啄死乃級(うつくしのきゅう)》

ながい嘴クチバシを持つ《霊器兵》で、口から砲弾を放つ。

すばしっこい。


《堅電級(がたでんきゅう)》

装甲が分厚くとても体格が大きな《霊器兵レイキヘイ》。

大型のイノシシやサイやゾウの姿等をした《霊器兵レイキヘイ》で、装甲がとても硬い。

意図的に皮膚に改良を加え、重量と装甲に加工を加えた突撃型《霊器兵レイキヘイ》。

小回りは効かないのが難点。


《空鳥大級(くうちょうだいきゅう)》

大型の鳥の姿をした《霊器兵》。

元の小鳥とか種類関係なく科学技術で大型にし、凶暴化させたモノ。

すばしっこく空からでも低空でも攻撃してくる。

また水中からも突如ものすごいスピードで現れる。

《華徳宮(かとくきゅう)》

南朝の皇族が住まう黒と赤の城。

最先端の技術と術を持って築かれ守られている鉄壁の城とも呼ばれ、地下には広い面積を誇る謎の地区さえも持つ。

《奇譚(きたん)》

ソレを読んではいけないよ──。

南朝の王族が封じてきた、禁忌の力にして呼び起こしてはいけない力。

禁后に関するモノとされ、口にするだけでも話題にするだけでもダメだとされている。

《奇譚》がなんなのか、何処にあるかなど全てのことは南朝の王族しか知らないとされる。

《狂死ノ森(キョンシノモリ)》

禁后が封じられていると言われている南朝に在る禍々しい森。

ソコは魔力が溢れていて、魔物とか生ける屍や骨霊も居るから近づいてはいけないよと昔から南朝では言われていた。

特に夜は「陰」の気が満つる頃だから近づいてはいけないとされている。

ソレを治めるのが南朝だった。

そしてある時、森から大きな魔物が現れ、皇后が医療系術を発動して民を護っている間、国王が戦った。

犠牲者は国王のみのソノ戦いで、国王は亡くなったとされる。

嘘か真か、《狂死ノ森》には国王の霊が囚われていると語り伝えられている。

《桃源郷》

南朝の奥──《狂死ノ森》を抜けないと着けない辿り着けない秘境。

ソコには天女や仙女、先祖の魂達が住まうとされており、今まで辿り着けた者は古い歴史書に記されている者達だけである。